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もともと備え持つ免疫力!
赤ゃんは、父親と母親両方の遺伝子から生命を受け継ぎます。
まず半分は母親と同じ遺伝子となりますが、もう半分は父親側の遺伝子になります。
これは母親とは異なる抗原、つまり敵になりますから、当然母親は身体の中で免疫反応を起すはずです。
しかし、なぜ妊娠した女性の体の中では、出産するまでの間、母親とは異なる個体である胎児を免疫細胞は敵として攻撃しないのでしょうか。
私たち人間の細胞には、親から子供に受け継がれる自他を認識するHLA(ヒト白血球抗原)と呼ばれる自分自身の目印のようなタンパク質が存在し、体の防衛機能(免疫反応)を果たしています。
胎児の細胞の表面にあるHLAは半分は父親に由来するものですから、母親の免疫細胞に攻撃されるおそれがあります。
そのために胎児の細胞はこのHLAを隠してしまいます。
胎盤に含まれている女性ホルモンやステロイドホルモンにはキラーT細胞の働きを抑える作用もあるため攻撃から免れられるようになっているのです。
キラーT細胞から免れた胎児は、今度はなんとっ! NK細胞にまで狙われてしまいますが、なかなかどうして胎児の細胞も負けてはいませんよ。
NK細胞の攻撃を避けるHLAを細胞の表面に出して母親の免疫細胞からの攻撃を阻止し、二重三重のガードをしているのです。
感心するほど、よくできていますね。
母体と胎児の免疫システムにおいては、敵だからといって全てを一網打尽に攻撃する仕組みになっているわけではありません。
このような敵であっても大目にみる仕組みを「免疫寛容」といいます。
こうしてめでたく胎児は母体の神秘の力により母親にとって「自己」でなくても敵として排除されないのです。
新生児でも母親の武器(抗体)を受け継ぎ、免疫細胞の攻撃から自分で身を守る術をを知っているということですね。
まさに生なる神秘ですね。
【免止システム】
胎児は、さまざまな免止システムにより成長を続けます。
そして約10ヶ月の間に胎盤を通して栄養を得ながら母親の免疫力を分け与えられています。
B細胞の生み出す5つの武器(抗体)の中でも最強の武器、免疫グロプリンG(IgG)は、例えば母親がはしかやおたふく風邪にかったことがあれば、誕生した後も周りに菌があっても感染することはありません。
譲り受けた免疫グロプ リンGは母親とほぼ同じ量ですが、約3週間で半減し、赤ちゃん自身が武器(抗体)を作り出せるようになります。
生後6ヶ月頃まで、赤ちゃんを外敵から守ってくれます。
また、母親の母乳に含まれる武器、免疫グロプリンA(IgA)は消化管で多く分泌され、赤ちゃんの体内に細菌、ウイルス、アレルゲンなどの侵入を防止する役割を担っています。
初乳の中にはとてもたくさん含まれていて、赤ちゃんの消化器系のみならず、呼吸器系の粘膜などの保護にも効果があり、風邪などの感染症から守る役割を果たしています。
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